『キレない親になる8つのレッスン』を読んで
- 作者: ボニーハリス,Bonnie Harris,大須賀典子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/08
- メディア: 単行本
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図書館で通りすがりに目に入ったので、借りてみました。
どうも、キレる親です!(^^)!
これを一冊手に取って貸し出しカウンターに出したら、受付のおじさんが慈しむような眼差しでベビーカーの次女を見ておりました(笑)
期待せずに読み始めたのですが、内面をグリグリとえぐられるようなとても鋭利な本でした。
淡々と事実やそれに対する考察・対策が述べられているのですが、
「それ私だよ」「なんでそんなことが分かるんだい?」「やめれってばー」と内心大騒ぎで読み進めました。
8つのレッスン
具体的に、8つのことをするという意味ではありませんでした。
8種類の〝起爆スイッチ”に対する解説と、起爆スイッチを解除するための手順について丁寧に書かれていました。
子育て中、子どもにイライラしてどなったり、キレたりしたことはありませんか?
そうなる瞬間を本書では、子どもが〝起爆スイッチ”を押すときと表現しています。
文字通り、子どもが親の怒りをドカンと爆発させるわけです。
そんなとき、わたしたちはとにかく、子どもを傷つけるような反応を示しがちです。自分でもいやでたまらないのに、止められないのです。
私たち親は、子どもに苦しめられると、心の奥底で、子どもも同じぐらい苦しめばいいと思ってしまいます。
無意識のうちに仕返しを願う気持ち。あなたにも心当たりはありませんか?
P.5より
この時点で心の中がざわざわしました。まるで私じゃないですか!!!
子どもとぶつかったとき、親としての責任を果たし、子育ての妨げとなるような行動を抑える・・・本書では、その方法をご紹介します。
是非、教えてください!!!
やんちゃな我が子に起爆スイッチを押されるのは、いいことでもあります。
起爆スイッチを押すことによって、子どもは私たちに人間として成長する機会を与えてくれるからです。
問題は、親がすの機会を活かすか、それとも、親としての力のなさを嘆くかです。
P.8より
ちょうど、今私はこの分岐点にいるわけです。
自分の行動が親として情けなすぎて嘆いていますが、これはチャンスでもあるわけです。
よし、希望が見えてきたぞ!(^^)!
8種類の起爆スイッチ
「承認」起爆スイッチ
みんなに認められたい親 → (子どもの訴え)「よその人の考えに耳を傾けるのはやめて、親なら子どもの欲求に耳を傾けて」
「支配」起爆スイッチ
子どもに服従と完璧を求める親 →「もっと気楽に構えて。いつも完璧を求めるのはやめてよ。子どもに力を分けてくれれば、親にはもっと大きな力が手に入るのに」
「感謝」起爆スイッチ
感謝を求める親 → 「その体験は昔のことでしょう。昔は昔、今は今!子どもには子どもの人生を生きさせてよ」
「世話焼き」起爆スイッチ
子どもの問題を解決してやる親 → 「何もかも親が抱え込もうとするのはやめて!子どもの問題は子どもに解決させてほしい」
「責任感」起爆スイッチ
責任感が強すぎる親 → 「親自身のことにもっと責任を持ってよ。子どもにどうやって責任を持てばいいのか教えてよ」
「無能」起爆スイッチ
自分を落ちこぼれだと思う親 → 「親の力を発揮して。決断に自信を持って。しっかり子どもを監督してよ」
「罪悪感」起爆スイッチ
罪悪感を抱く親 → 「いいかげん過去のことでくよくよするのをやめて。もっと大切な今に目を向けて」
「恨み」起爆スイッチ
我が子を恨む親 → 「子どもを責めるのをやめて。自分の問題を潔く認めて、ルールと期待の境界線をはっきりさせて」
起爆スイッチを解除するために
9つの習慣を身に付ける
- 自覚を高める
- 深呼吸する
- 気持ちを言葉にしてみる
- 自分の「決めつけ」を知る
- 自分への「あてつけ」ととらない
- 距離を置いて客観的に見る
- ポジティブな自問自答をする
- 自分の「基準」を見きわめる
- 基準を改める
起爆スイッチを解除後の最終目的地
起爆スイッチ解除後の最終目的地、それは、中立・平静な地点に立つために、自分を十分解き放つことです。
中立・平静になれば、感情的に「反応」するのではなく、子どもが耳を貸すような「対応」が可能になります。
P.315より
起爆スイッチが押されたとき、あなたがとる道は二つにひとつ。
子どもを罰するか、その起爆スイッチが訴えかけるものに耳を傾けて、もっと効果的なしつけをするかです。
P.317より
「自分はだめな親だ」といらだってしまうのは、それだけあなたが前に進んでいる証拠なのです。
P.271より
親として自分の反応に疑問を抱き、子育ての方法を変えたいと願い、自分の考えや感情に目を向けて行動に責任を持とうとし始めている人は、自覚を高めつつあるのです。
今はまだ、目に見える効果をあげられなくても大丈夫。
うまくいかなくて自分をだめだと思ったら、それを同じ場所で足踏みする口実にせず、変化を起こすためのステップにしてください。
P.272より
どうか意識的・自覚的な子育てへの道を歩んでください。
あなたと子ども、どちらにとってもうまくいくような方法を見つけるのは、けっしてたやすくはありません。
でも、その分実りは大きいはずです。
P.318