うさんぱす日記

日々の家事・育児・仕事などなど

自立とは

ドラマチック・チルドレン (新潮文庫)

ドラマチック・チルドレン (新潮文庫)

図書館に予約していた本を取りに行ったついでになんとなく借りた乃南アサの「ドラマチックチルドレン」

寝る間も惜しんで一気に読んでしまった。


不登校や引きこもり・非行などで保護者の手に負えなくなった子どもたちを共同生活させて自立させる施設が舞台。

不登校児や引きこもりが問題視されるようになって久しいが、その数は未だに増加しているとのこと。



以前にアルバイトをしていた幼児教室にもいた。

小学生の頃から関わっていた子だが、中学に進学してある日、突然学校へ行かなくなった。

しかもひとりではない。

同じような状況の子が数名。

教室での関わりしかなかった子どもたちだけれど、小学生の頃は活発な子たちだった。

突然中学に行かなくなった、と聞いてとても驚いたが、教室のベテラン先生は「ああ、今多いんだよね」と驚く様子はなかった。

中学には行かなかったが教室にはいつも通り通ってきて、クラスの子達と談笑していた。

学校が違うから気にならなかったのかな。

その子たちがその後どうなったのか知らない。

小さな幼児教室にすら数名いたのだから、きっとたくさんいるんだろうな。





子どもの10ヶ月検診で小児科医に言われた「赤ちゃんのうちから偏食を許していて学校へ行くと、教師に叱られて不登校になりますよ」

「親に叱られたことがない子どもは教師に叱られるとすぐに学校に行かなくなりますから」

なんか「風が吹くと桶屋が儲かる」みたいな話だなぁーと思って聞いていたが・・・・



学校に行くことだけが全てではないとは思うけれど、子どもが健やかに自立していくには親としてどういうサポートをすればいいのかな・・・

そんなことを考えさせられる作品だった。


本に出てくる施設は実在していて、今も自立支援のために奮闘しているそうです。

HPやブログからは悲壮感よりも生活の楽しさが伝わってきました。

www.haguregumo.com



ちなみに余談ですが、図書館で予約していた本は星野源のエッセイです(笑)
1年ぐらい待ったかな。
あのやさしい歌声の星野さんがすごい変人だったことが分かり、違う意味で衝撃的でした!




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