【保育士不足】そりゃあ、保育士やりたくなくなるよ・・・
たまたまAERAのこの記事を目にして、激しく同意をしました。
↓ ↓
私が保育士の仕事をしていて一番辛い時は、「事故を起こした時」または「事故が起こりそうな時」です。
例えば、目の前で子どもがけがをしてしまった時。
必要であれば病院に付き添うことはもちろん、事故の状況説明・各方面への報告・対策会議・保護者対応・・・・
「自分がこうしていれば事故は防げたのでは」「子どもに本当にかわいそうなことをしてしまった」後悔と自己嫌悪にまみれながら、各方面へ報告と謝罪をして回り、対策会議でも同じようなやりとりをしなければならず、その後は保護者へ説明と謝罪。
事故報告書の提出。
子どもの傷を見るたびに心が痛む。
どんな小さなケガでも、同じです。
いつも遊び相手になったり、オムツを替えたり、眠るまでそばに居たり・・一番身近にお世話をしている人が、まるで悪者のようになってしまう・・同僚が謝罪をするのを見ても心が痛みます。
事故が起こった時の辛さを知っているから、事故を起こさないように常にプレッシャーを感じます。
でも、相手は子ども。しかも何十人もいる・・・当たり前だけど、みんな自由奔放に動いています。
夕方、遊びに飽きてくると部屋中を走り回る。子ども同士で衝突、ドアに激突、おもちゃに躓いて転倒した先にテーブルの角。こわい!!!!
雨天が続くとパワーを持て余した子どもたちはいつも以上に制御不能になります。
「あ、こわい。事故が起こるかもしれない」
保育の現場はリスクだらけです。
そんな時の切り札をいかにたくさん持つことができるかが、保育士の腕の見せ所なのですが・・・
経験を積んで技術を磨いても「19年目で手取り16万円」(上の記事より)・・・・
これが現実。そりゃあ、保育士やりたくなくなるよ・・・。
私の職場でも、私よりずっと若くて優秀な(そしてカワイイ)同僚が、「やってられないよ」と毎年何人も去っていきます。
待遇もそうだけど、保育園や保育士に対して全方位から過剰なサービスを求められているような気がします。
若い先生はニコニコと笑顔でがんばって、がんばりすぎて、「さあ、これから」というときに燃え尽きてしまう。
すると、どうでしょう。
私のように図太い神経のオバチャンだけが生き残っていき、保育園はイマイチ華のないつまらない場所になってしまいます。
そんな職場で、誰が働くかっつーの。
若い職員、特に若い男性保育士をもっと増やしましょう!!
ママに大人気です!(笑)
男性保育士のなり手を増やせば、保育園がもっと開かれた明るい場所になるのではないでしょうか。
若者がイキイキと働く場になれば、おのずと保育士のなり手も増えるでしょう。
「保育士=女性の職業」という固定概念も、保育士不足を招く原因の一つだと思います。
STOP THE 「大奥」化!!
男性も保育士になってみたいと思えるように、一家の大黒柱になるのに十分なお給料と身分保障、早く整えてください偉い人。
介護職もそうだけど、保育士は看護師や教師・消防・警察のように対人援助の専門職としてもっと認められてもいいのでは、と思います。
男性保育士物語―みんなで子育てを楽しめる社会をめざして (MINERVA21世紀福祉ライブラリー)
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